インターネットや情報端末、ゲームなどの急激な普及に伴い、個人の価値観が多様化すると同時に、テレビ離れが顕著に進行しています。
これは、インターネットやゲームなどに時間を割く人が増えた他、デジタル録画機器の普及により、録画していつでも好きなときに視聴できる事にも大きな要因があると見られています。
価値観や生活様式の多様化により、自分に合ったタイミングで利用できる事に利便性を感じる人が増えたことを意味します。
これにより、リアルタイムに番組を視聴する人が減少したことでテレビ局の広告収入は減少し続けています。
これらの状況に対応して、大手テレビ各局は、見逃し番組を有料で視聴できるインターネットを利用したオンデマンド放送を開始しています。
「検索」をメインとするオンデマンドなプルメディア「インターネット」ですが、これまで「プッシュメディア」としてのメディア文化を築いてきたテレビにこのインターネットが繋がることで、新たな放送と通信の融合がおき始めています。
しかし、これまで一方通行であったテレビにインターネットが繋がり、双方向のメディアになったとは言え、
これまで長年に渡って浸透してきたテレビの「垂れ流し」というメディア文化に対する「慣れ」は未だ強く、単にインターネットが繋がったパソコンの様な利用に向いているのかには疑問も多く含まれます。
それは、パソコンがパーソナル(対個人)な端末であるのに対し、テレビは対複数で利用することの多いメディアとしての歴史があり、また、利用するシーンも違えば距離やインターフェイス(キーボードかリモコンか)も異なります。
当社は、マイクロソフトがテレビ向けのインターネットサービス「Web TV」を日本に持ち込んだ十数年前から、インターネットの利用格差の解消にテレビが有効であるとして、テレビとインターネットの融合についての研究開発を進めてまいりました。
その間、日本の電波行政において地上波放送がデジタル化される事に伴い、国内大手各メーカーから販売されるデジタルテレビにインターネット機能を標準仕様として搭載すべく、デジタルテレビ情報化研究会が発足し、ネットTV端末仕様書が策定され、仕様の統一化が図られました。
弊社もこれらの事業に参画し、松下電器産業がサービスを開始したテレビのポータルサービス「Tナビ」に2年参加後、国内大手家電メーカー5社により立ち上げられた「アクトビラ」に移行して3年通算5年間、地域情報ポータルサイトを運営してまいりましたが、
メーカー毎の温度差とその運用手法に異義を感じ、弊社の目指してきました「すべての人にインターネットを!」を実現するため、新たなテレビのポータルサイトとして独立しました。
今日、情報技術が発達するなか、個人のプライバシーや権利が主張されすぎる余り、果たすべき責任感後まわしになり、また地域におけるコミュニティが希薄になり、人としてのモラルや優しさが失われつつあります。
これまで培われてきたテレビの文化と通信の融合による可能性を更に模索しつつ、テレビを活用したインターネットサービスが、情報格差の解消とコミュニティの再生に貢献できるよう、今後も研究を進めてまいります。
